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スキンケア

ヘパリン類似物質(ヒルドイド)

高い保水力と血行促進作用で乾燥肌・瘢痕・色素沈着を包括的に改善

施術時間
1日1-数回 外用
ダウンタイム
なし
推奨回数
継続使用(保険適用)

この治療について

ヘパリン類似物質(ムコ多糖体多硫酸エステル)は保険適用の最も広く処方される保湿剤の一つです。ヘパリンと類似の構造を持ち、高い保水力(ヒアルロン酸と同等レベル)、血行促進作用、抗炎症作用の三つの効果を持ちます。ヒルドイドクリーム/ローション/ソフト軟膏/フォーム等の剤形があり、乾燥肌、血行障害に基づく痛み・炎症性疾患、ケロイド・肥厚性瘢痕の治療に広く使用されています。

美容皮膚科ではレーザー後のケア、ケミカルピーリング後の保湿、日常的な保湿スキンケアの基盤として不可欠な存在です。

作用機序

ヘパリン類似物質は①強力な親水性により角質層の水分保持能を高め、経表皮水分喪失(TEWL)を低減してバリア機能を強化、②真皮の血管を拡張して微小循環を改善し、栄養供給と代謝産物の除去を促進、③線維芽細胞のコラーゲン合成を調節してケロイド・肥厚性瘢痕の線維化を抑制、④グリコサミノグリカンとしての抗炎症作用。ヘパリンと異なり出血リスクは極めて低い。

適応症

乾燥肌手湿疹ケロイド・肥厚性瘢痕血行障害に基づく炎症凍瘡レーザー後のケア皮脂欠乏症

期待される効果

保湿効果は塗布直後から実感。継続使用2-4週間で皮膚バリア機能の改善が測定可能。瘢痕に対しては66.7%の改善率(打撲に対しては100%)を示す臨床データあり。アトピー性皮膚炎の保湿療法の基剤としても高いエビデンスあり。

臨床エビデンス

Yosipovitch G, et al. (1997)
Study of barrier function and skin hydration after treatment with heparinoid cream. Skin Pharmacol
ヘパリン類似物質クリームの外用により角質層の水分量が有意に増加し、TEWLの減少(バリア機能改善)を確認。保湿効果は尿素クリームと同等 PMID:9449162
Kang S, et al. (2006)
Efficacy of heparinoid for hypertrophic scars. Dermatol Surg
ヘパリン類似物質外用による肥厚性瘢痕の改善効果を評価。瘢痕の硬さ・色・厚みが有意に改善
Boehncke WH, et al. (1998)
Effects of a new heparinoid cream on skin elasticity. Clin Exp Dermatol
ヘパリン類似物質クリームの継続使用で皮膚弾力性の改善を確認。加齢による弾力低下に対する改善効果も報告 PMID:10233616

リスク・副作用

非常に安全性が高い。稀に接触皮膚炎(赤み・かゆみ)。出血傾向のある患者・血友病の方には禁忌。わずかな抗凝固作用があるため、大面積への長期大量塗布は避ける。眼周囲への使用は刺激に注意。開放創への直接塗布は避ける。

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