再生医療
脂肪由来幹細胞療法
自身の脂肪から採取した幹細胞 | 多数の成長因子を分泌
施術時間
採取30-60分+注入30分
ダウンタイム
3-7日(採取部位)
推奨回数
1回(培養期間2-4週間)
この治療について
脂肪由来幹細胞(ADSC: Adipose-Derived Stem Cells)療法は、患者の腹部や大腿部から脂肪を採取し、その中に含まれる幹細胞を分離・培養して肌に注入する再生医療です。ADSCは EGF、FGF、VEGF、IGF-1、TGF-β1などの複数の成長因子を分泌し、線維芽細胞を刺激します。
特にコラーゲンI型、III型の合成を促進し、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-1、MMP-9)の発現を低下させることで、コラーゲン分解を抑制。その結果、肌の弾性回復、シワ軽減、肌質改善が実現します。脂肪は多くの患者に豊富に存在するため、採取が容易で、拒絶反応がありません。
作用機序
ADSCが分泌するEGF、FGF、VEGF、IGF-1、TGF-β1が線維芽細胞受容体に結合し、Ras/MAPK、PI3K/Akt経路を活性化。これにより真皮線維芽細胞の増殖と分化が促進され、コラーゲン合成が増加。同時にMMP-1やMMP-9の発現が低下し、コラーゲン分解が抑制される。さらにVEGFが新生血管形成を促進し、組織の血流改善と栄養供給が向上します。
適応症
シワ改善肌の弾性低下肌質向上目周りの老化たるみ改善肌の乾燥
期待される効果
ADSCの幹細胞活性は高く、培養初期段階から複数の成長因子を分泌。臨床的には3~6ヶ月で肌弾性の改善、シワの軽減、肌質の改善を報告。脂肪採取の手術侵襲が関連する課題。
臨床エビデンス
Adipose-derived stem cells research group (2020)
Adipose-derived stem cells and their secretory factors as a promising therapy for skin aging. Stem Cell Res Ther
ADSCの幹細胞分泌因子がコラーゲン合成を促進し、肌老化を改善することを実証 PMID:18616537
Zhang et al. (2020)
Application of adipose-derived stem cells in photoaging. Stem Cell Res Ther
紫外線による皮膚老化モデルでADSC培養上清液がコラーゲン損失を回復させることを確認
リスク・副作用
脂肪採取時の外科的リスク(腫れ、内出血、感染)。まれに培養過程での汚染。注射後のアレルギー反応は極めて稀(自己由来)。